乙種第4類危険物取扱者の試験を受けようと思った場合、受験資格といった決められたものはありません。
ですので外国人でも小さな子供でも危険物を扱った経験など一切関係なく受験できるのです。
危険物取扱者とは
そもそも危険物取扱者とは、消防法で規制されている危険物の取扱いや立ち会いができる資格を持った人になります。
消防法で規制されている危険物は性質によって第1類から第6類まで分類されていて、乙種第4類危険物取扱者(通称「おつよん」)は第4類のみ取扱いと立ち会いができます。
乙種の他には甲種、丙種があり、甲種は全ての危険物を取り扱うことができる最高の資格です。(その分試験は全ての危険物から出題され、受験資格もあります)
丙種は危険物第4類の中でもガソリンや灯油、軽油などの指定された油種しか取り扱うことができません。
生活に身近なガソリンスタンドやホームセンターの灯油販売、タンクローリーといった危険物を取り扱う施設には必ず1名以上の危険物取扱者が常駐していなければなりません。
危険物取扱者が不在時に営業することは重大な消防法違反となります。
乙種第4類危険物取扱者の受験資格
乙種第4類危険物取扱者の試験を受ける際には最初にも書きましたが、誰でも受験することができます。
甲種に関しては、大学などで化学に関する課程を修了した場合や、危険物施設で2年以上の実務経験があること。
1類か6類、2類か4類、3類、5類の乙種免状を取得していることが条件になります。
ですが乙種であれば国籍、性別、年齢、経験すべて関係なく受験することが可能です。
受験方法
危険物取扱者試験は都道府県知事から委任を受けた「一般財団法人消防試験研究センター」が実施しています。
都道府県によって年数回の県もあれば複数回実施される都道府県もあります。
毎年4月頃からスケジュールがホームページに掲載されるので、受験をする県のスケジュールを確認しましょう。
受験申請方法
受験の申請方法は願書を提出する書面申請とホームページから申請する電子申請があります。
勤務地と現住所が違うけど、どっちで受ければ良いの?
現住所や勤務地は関係ないので、自分が好きな(受験しやすい)都道府県に申請しましょう。
書面の願書は最寄りの消防署に問い合わせてみるか、一般財団法人消防試験研究センターが無料で配布しています。
消防本部の危険物係などは問い合わせ用に準備しているはずです。
書面の場合は、必要となる物があるので準備しましょう。
- 受験願書
- 受験票に貼る写真(縦4.5cm、横3.5cm)
- 受験料の振込証明書
受験料は願書と一緒に渡される振込用紙で振込ます。窓口で半券が渡されるので、願書に貼り付けて提出します。
後日ハガキが自宅に届くので、それが受験票になります。
電子申請の場合はホームページから申請するので、ハガキも届きません。受験日の2周間前ぐらいに受験票ダウンロード先のURLがメールに届くので、PDFを印刷してください。
試験内容
危険物取扱者の試験は、すべてマークシート方式となっています。
5つの中から選べば良いので、記述式のテストよりは難易度が低いですね。
試験時間は2時間で問題数は3科目から35問出題されます。
合格の基準は60%以上の正解率となっていますが、危険物取扱者試験はそれぞれの項目が60%以上正解していないといけません。
どれか1項目でも60%を下回ると全体で60%以上でも不合格になります。
1種類でも乙種危険物取扱者の免状を取得しておくと、法令と物理・化学の問題が免除になるので、試験は10問だけになります。
試験の結果と合格した場合
試験からだいたい1ヶ月後に試験の結果が発表されます。
試験の前に試験官から合格発表日などの説明があるので聞いておきましょう。
受験者には合否に関わらず全員に結果通知のハガキが届きます。ハガキが届いたからって喜んでいると不合格だったり・・・
合否についてはホームページにも合格者の番号が掲示されるので、ハガキが届くよりも先に確認することもできます。
試験に合格した場合
届いたハガキに免状交付の手数料を貼る場所があるので、そこに指定された物を貼り付けます。
自分が受験していたころは収入証紙でした。
手数料は2020年現在2800円となっています。
免状が不要の人(居るのか?)は免状交付申請をしなくても大丈夫です。
一般財団法人消防試験研究センターのホームページは↓です。