アルカリ金属およびアルカリ土類金属(危険物第3類)

アルカリ金属およびアルカリ土類金属

自己反応性物質および禁水性物質

目次

アルカリ金属およびアルカリ土類金属

カリウムとナトリウムを除いたアルカリ金属とアルカリ土類金属にはつぎの物質があります。

アルカリ金属

  • リチウム

アルカリ土類金属

  • カルシウム
  • バリウム

共通する特性

アルカリ金属とアルカリ土類金属の共通する特性はつぎのとおりです。

  • 銀白色の柔らかい金属結晶
  • 水と接触すると水素を発生する
  • 消火には乾燥砂を使用して窒息消火させる

リチウム

アルカリ金属

形状

銀白色の金属結晶

性質

  • 比重 0.5
  • 融点 180℃
  • 沸点 1,342℃
  • 固体単体として最も比重が小さい
  • 固体金属の中で最も比熱が大きい
  • 深赤色の炎を出して燃えて酸化リチウムを生成する
  • ハロゲン元素を反応するとハロゲン化リチウムを生成する
  • カリウム、ナトリウムに比べ反応性は低い

危険性

  • 水と接触すると常温で少しづつ、高温では激しく反応して水素を発生させる
  • 固形の場合、融点以上の加熱で発火する
  • 粉末状の場合、常温でも発火する
  • 貯蔵・取り扱い方法

    • 保護液(灯油など)の中に貯蔵する
    • 火気、加熱を避ける
    • 水分との接触を避ける
    • 酸、ハロゲン元素との接触を避ける
    • 貯蔵容器は密栓して冷暗所に貯蔵

    消火方法

    • 乾燥砂などで窒息消火
    • ハロゲン化物消火剤を使用しない
    • 水系消火剤を使用しない

    カルシウム

    アルカリ土類金属

    形状

    銀白色の金属結晶

    性質

    • 比重 1.6
    • 融点 845℃
    • 沸点 1,494℃
    • 空気中で強い熱を受けると橙色の炎を出して燃え、酸化カルシウム(生石灰)を生成する。

    危険性

    • 水と接触すると常温で少しづつ、高温では激しく反応して水素を発生させる

    貯蔵・取り扱い方法

    • 保護液(灯油など)の中に貯蔵する
    • 火気、加熱を避ける
    • 水分との接触を避ける
    • 酸、ハロゲン元素との接触を避ける
    • 貯蔵容器は密栓して冷暗所に貯蔵

    消火方法

    • 乾燥砂などで窒息消火
    • ハロゲン化物消火剤を使用しない
    • 水系消火剤を使用しない

    バリウム

    アルカリ土類金属

    形状

    銀白色の金属結晶

    性質

    • 比重 3.6
    • 融点 727℃
    • 沸点 1,850℃
    • カルシウム、ストロンチウムと似た性質を示す
    • 燃焼すると黄緑色の炎を出して燃え、酸化バリウムを生成する。

    • 常温でハロゲン元素と反応してハロゲン化バリウムを生成する
    • 水素中で200℃以上に熱すると水素化物(水素化バリウム)を生成する

    危険性

    • 水にはストロンチウムよりも激しく反応して水素を発生して、水酸化バリウムを生成する

    貯蔵・取り扱い方法

    • 保護液(灯油など)の中に貯蔵する
    • 火気、加熱を避ける
    • 水分との接触を避ける
    • 酸、ハロゲン元素との接触を避ける
    • 貯蔵容器は密栓して冷暗所に貯蔵

    消火方法

    • 乾燥砂などで窒息消火
    • ハロゲン化物消火剤を使用しない
    • 水系消火剤を使用しない
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