自然発火性物質および禁水性物質
目次
カリウムとは
カリウムは、アルカリ金属に属しますが、消防法ではカリウムの危険性から独立した品名に掲げられています。
カリウム
形状
銀白色の軟らかい金属
性質
- 比重 0.9
- 融点 64℃
- 沸点 774℃
- 空気中の水分と反応して水素を発生させる
- 水との反応が強く、水素と熱を発生させる
- 高温で水素を反応して水素化カリウムを生じる
- 融点以上に加熱すると、紫色の炎を出して燃える
- アルコールと反応して水素を発生させる
- 吸湿性を有する
- 金属材料を腐食する
- ナトリウムより強い還元性がある
危険性
- 水と作用することで発熱して水素ガスを発生して発火し、爆発する危険性がある
- ハロゲン元素と激しく反応して発火する
- 腐食性があるので触れると皮膚をおかす
- 長時間空気に触れると自然発火する危険性がある
貯蔵・取り扱い方法
- 水または空気との接触を避け、乾燥した場所に貯蔵
- ハロゲン元素、酸類との接触を避ける
- 貯蔵する場所の床を地盤より高い場所にする
- 保護液(灯油)中に小分けにして貯蔵して保護液の量に注意する
- 容器の破損や腐食に注意して冷暗所に貯蔵
- 皮膚に触れないように注意する
消火方法
- 乾燥砂や膨張ひる石などで窒息消火
- ハロゲン化物消火剤は使用しない
- 水系消火剤は使用禁止