消防車の放水ってどうやっているのか気になりますよね?
簡単な操作なのか難しい操作なのか・・・
この記事では、そんなちょっと知りたい消防車の放水方法について書いています。
新人職員や機関員を目指している職員、消防団員にも参考になるかと思うので、見ていってくださいね。
消防車から放水する方法
消防車で放水するには大きく分けて以下の2つの方法があります。
- 消防車に積載されている水を使う。
- 消火栓や防火水槽といった消防水利を使う。
中継体制は②とします
今回は積載水の①ですが、現場に到着してから下車するまでは、基本的に同じ動作になるので先に書きます。
停車時の基本ですが、サイドブレーキをしっかり引いて消防車が動き出さないようにします。早く放水しないといけないと思い、サイドブレーキの引き忘れもあり得ます。
活動しやすいとは、機関操作だけでなくホース延長や後着隊のことも考える必要があります。どうしても目の前で炎が上がっていると慌てがちになりますね。
道の真ん中に停めてしまい後着隊の車両が通れないなんてことも・・・
停車位置は機関員のセンスが問われます。
消防車の種類にもよりますが、最近の消防車の多くはPTOスイッチがあるので、スイッチをONにします。
旧式の消防車だとポンプレバーが装備されているので、サイドブレーキのように引いてポンプを駆動させます。
PTOスイッチやポンプレバーの位置や操作は車種によって違うので、使う車両を確認してください。また、PTOスイッチの他に「e-モニタ」というスイッチが有る場合は、そのスイッチもONにします。
これも基本的なことですが、車両から降りるときは後方確認してからドアを開けて降りましょう。
ドアを開けた瞬間、後方から来た車両に当てたり隊員に当てたりする可能性があります。
災害現場は何が起こるか分からないので、特に注意が必要です。
車止めは隊員がするか機関員がするか分かれるところですが、どちらにしろ車止めもします。
積載水を放水する方法
積載水なので吸管を伸ばす必要はありません。
最近はコックではなくてボタン1つでタンク吸水が完了するみたいですが、電子制御でコックを開くか手動なのかの違いなので割愛します。
間違ってもタンク送水コックを開かないようにしましょう。
タンク吸水コックを開くと水槽からポンプまでの配管内を水が自重で流れていきますが、真空ポンプを作動させて吸水した方が早いので、真空ポンプを作動させます。
積載水を放水する場合は2動作で完了しますね。
あとは放水口のコックを開けば放水開始です。
水槽付きポンプ車は火点直近に部署することが多いので操作が少ないのは良いことですね。
放水中に注意すること
日本の水槽付きポンプ車の多くは1500リットルしか積んでいません。
近年はガンノズルを使用することで放水量が減っているとは言え一気に放水すると1500リットルなんてあっという間に無くなってしまいます。
火災防御中に放水が停止することは最悪の状況です。
ですので機関員は放水量をコントロールしなくてはいけません。
積載水の量は水量計で確認できるので、補水体制が整うまでは水量を常に気にしておく必要があります。