オレンジの活動服
救助隊の活動服は一般隊員とちがってオレンジの活動服。
同じ活動服でもポンプ隊は紺色がベースで救急救命士はグレーがベースです。
では、なぜオレンジの活動服なのでしょうか?
オレンジは国際救難色と定められています。
ですので、救助隊は世界どこに行っても基本的にはオレンジの活動服を着ています。
だから日本の救助隊もオレンジの活動服なのです。
なぜオレンジなのか
オレンジ色なのは、夜間の交通事故現場や火災現場など暗闇や煙の中で活動するときに、視界が悪くても救助隊が居ることを判りやすくするためです。
災害の活動現場は非日常ですので、隊員同士が活動中にお互いを認識しあって活動をする必要があります。
オレンジ色は良く見えるの?
高速道路のトンネルを思い浮かべてください。ライトにオレンジ色のライトを使用していることが多くないですか?
トンネルのライトがオレンジ色なのは、排気ガスなどにより見通しが悪くなっても遠くまで光が届く理由から使用されています。
光は赤橙黄緑青藍紫の順番で波長が短くなります。虹もこの7色ですよね。
人間が視認できる光はこの7色で、波長が長い赤色が一番遠くまで届く性質があり、波長が短い紫は視認しづらいってことになります。
救助隊の活動服も光の性質と同じで波長の長いオレンジ色を使用することで暗闇や煙の中でもお互いを視認しやすくする利点があるんです。
じゃあ赤色の活動服なら一番良く見えるってことになりますね。でも、単色の赤色って目立つようで他の色とまじったり、暗くなると見えづらいですよね?ですので、どんな状況でも視認しやすいオレンジが採用されていったのです。
救助服はゴワゴワしてる?
オレンジの活動服は正式名称を「救助服」と言います。
現場の職員からは「オレンジ」とか「赤服」って呼ばれたりしてますけどね。
私がかつて救助隊としてオレンジを着ていた頃は、生地も厚く難燃性の素材を使用しているので通気性も悪く夏は着ているだけで汗が出るぐらいでした。
しかも肘や膝はもちろんのこと各所にあて布が貼られていたので着心地は良いとは言いがたいものでした。
しかし、最近はスポーツメーカーなどが救助服の製作を手がけていて、値段はいままでの活動服よりも高くなりますが、機能的かつ着心地の良い活動服として販売されています。
救助隊も現場活動をより良く行うために自分で購入したりしています。
救助服って買える?
活動服って自分で買えるの?って思った方も居ると思います。
救助服に限らず活動服は買えます。だいたい上下で3万円程度でしょうか。
ですが、所属名が入っていたり、階級章は一般の方は購入することはできません。
犯罪に使用されたら困りますからね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
今後もちょっとした豆知識のような更新もしていきたいと思います。