消防隊員の消火活動中における熱中症対策

はじめに

連日暑い日が続き、熱中症には十分に注意しなくてはいけない季節。
皆さんはこまめに水分をとり、熱中症にならないように気をつけていますか?

普段の格好でもそうとう暑いのに、消火活動中の消防隊員は防火服を着て活動しています。

消防活動中に着ている防火服は、炎や熱から守ってくれ、多少の水なら中まで浸透しない作りになっていますが、その一方で活動中にかいた汗や熱気を外部に逃がす構造ではないので、消火活動中の熱中症には注意が必要なのです。

消火活動中の隊員への影響

真夏のうだるような暑さの中、防火服を着て活動している隊員にはどのような影響を受けているのでしょうか。

熱疲労

体から熱を逃がすために、大量の汗をかきます。そうなると、脱水状態となりめまい頭痛吐き気などの症状が出てきます。そうなると冷静に活動できなくなってきますね。

熱けいれん

大量の汗をかくことで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ筋肉がけいれんしてしまうのです。

熱射病

汗をかいても体温の冷却が間に合わない状態で、体がオーバーヒートして起こります。意識障害が出ることもあります。

主にこれら3つの症状が出ると考えられます。

これらの症状が出た時には、その隊員を交代させ休ませる必要がありますが、炎上している火災現場とか小さな消防本部で交代要員がすぐに確保できないなどの事情もあるので隊員も自分で予防していくのが良いでしょう。

隊員の熱中症予防

防火服には冷却パッドを入れれるようになっているものもあるし、冷却ベストを着てその上から防火服を着るものもあります。

私が勤務していた本部は冷却パッドを入れるタイプの防火服でしたが、出動時に冷凍庫から出して入れないといけないため、手間もかかるし数回しか使用したことはありませんでした。

それに、最初は冷たくて気持ち良いのですが、すぐに溶けてしまい長時間の活動となると効果があるとは言えませんでした。

活動中の水分補給

夏場の活動時に水分をとれるように消防車にスポーツドリンクを載せている消防本部がほとんどだと思います。
しかしその場合、隊員がホース延長して火元で活動しててもすぐには飲むことができません。
ですが喉が乾いたと感じた時にはもう遅いとも言われています。

ですので私は防火服のポケットに活動中にも水分をとるようにスポーツドリンクを入れていました。
冷たくはありませんが、水分がいつでもとれるっていう安心感がありました。

水分補給に適した飲料を

大量に汗をかくことで、体内の水分と塩分のバランスが崩れてしまうことは先程書きました。
では、活動中にはどのようなものを水分補給としてとればよいでしょうか。

近年の熱中症予防とかでみなさんも知っているとは思いますが、ただの水をとるよりもスポーツドリンクを飲むことが重要です。特に消火活動して大量に汗をかいた消防隊員は電解質や糖分を含んだ飲料をとることが重要です。

アイススラリー

これは後輩から聞いた話になりますが、大塚製薬がアイススラリーという名前の飲料を試供品として配ったらしいです。
冷凍庫で凍らすのですが、完全には凍らないらしくシャーベット状で、味はポカリスエットみたいです。

活動中に飲んでみたところ、冷たくて体内から冷やされる感じがして良かったと言っていました。
量が少ないかなぁとも言ってましたけどね。

他の隊員にも好評だったらしく、このような商品が安価で購入することができれば、消防隊員の現場での熱中症対策にも大きく貢献できるでしょうね。

消火活動後

消火活動が終了した場合はすみやかにヘルメットを脱いで、防火服も前を開けるなどして熱を逃しましょう。
整然と脱いだ防火服を並べるなどしていれば、だらけてるようには見られないのではないでしょうか。

火災だけでなく、活動後は次の業務や出動が待っているでしょうから、必ず水分補給をして体の回復につとめましょう。

まとめ

活動中は交代できるのならば定期的に交代し、熱中症の前兆が現れたらすぐに報告しましょう。無理をしないようにしましょう。
活動中にも水分補給できるように防火服のポケットに水分を用意しておくのも効果があります。

アイススラリーという商品もあるようなので探してみるのも良いですね。

火災現場などで、ヘルメットや防火服を脱いで水分補給をしている消防隊員を見かけても暖かい目で見てあげてください。