個人的に消防士が持っていると良いと思う資格などをピックアップしてみました。
消防士に必須と言ってよい資格
運転免許証
これはもう持ってないと逆に職場で困りますね。もしも私が人事担当者で最終面接段階で、ほぼ同じ点数の人が居てどちらかを落とさないといけないとなると、間違いなく免許証を持ってなかったり、今後とるつもりがない人は採用しませんね。
救急車や消防車を運転するつもりがなくても、広報車などの普通の公用車を運転する機会はあるので、その時に「僕免許持ってないので先輩運転お願いします」とか言えますか?
一般企業ならまだ大丈夫かもしれませんが、まだまだ体育会系色の濃い消防の世界だと・・・
免許証の種類
最近はオートマチックの消防車も増えてきましたが、まだ基本的に消防車はマニュアル車が多いです。もしも、消防車を運転する気があるなら免許証はオートマ限定じゃなくてマニュアルで取りましょう。
免許証は2018年8月現在大きく分けて次の4つがあります。
- 普通
- 準中型
- 中型
- 大型
簡単に分別すると、ポンプ車を運転するなら準中型以上、水槽付きポンプ車や救助工作車なら中型以上、はしご車や化学車は大型が必要ですので、乗りたい消防車にあわせた免許をとりましょう。
公費でも取らせてもらえるかもしれませんが、順番がいつ回ってくるかもわかりませんので、自分の財布と相談して可能なら自費で取りにいくと良いですね。
持っていると良い資格
持ってなくても良いのですが、任務によっては必要になる資格です。
小型クレーン
小型クレーンとは車両に取り付けられたクレーンを取り扱う資格です。
消防で使う機会といえば、救助工作車ですね。
救助隊となって救助工作車を取り扱うときに、小型クレーンの資格を持ってないと現場で使用する場合、違反になります。災害現場で使用するのだから、そんな細かいこと言ってたらとか思うかもしれませんが、法令はしっかり守る必要があります。
救助隊の編成次第では資格を持ってない隊員だけで編成していることもあるかも・・・
玉掛
玉掛はクレーンなどで荷物を吊るときに、ワイヤーなどを設定するための資格です。
上の小型クレーンとセットみたいな感じですね。
事故車両などを吊ることもあるでしょうけど、玉掛の資格を持った隊員が指揮をとって活動をしましょう。
小型船舶
ボートなどで船外機を使用する場合は小型船舶の資格が必要になります。
資格がない隊員しか居ない場合は、手漕ぎでボートを使用することになります。
潜水士
水難救助隊を配備している消防本部は、潜水士の資格を持った隊員が活動にあたるので、水難救助隊になりたいなら取っておく必要があります。
別になくても良い資格
別に持っていなくても良いが、勉強にはなる資格です。
危険物取扱者
消防学校などで試験を受けることもあるでしょうが、消防の資格として必要かと言われると・・・必要ではありません。
危険物取扱者は、危険物を取り扱う施設で必要となる資格ですので、給油取扱所を設置している消防本部以外では持っていても資格は役にたちません。
ですが、資格をとるうえで勉強をするでしょうから、その勉強が今後の危険物施設の立入検査や指導に役にたちます。
1つだけ取るなら乙4の資格をオススメします。
消防設備士
この資格も消防の業務をするなかでは役にたちません。消防署の消防用設備を点検するなら別ですが・・・
まとめ
簡単ですが、思いつく範囲で消防士に必要な資格をピックアップしてみました。
運転免許証は必須級ですので、せめて普通免許だけでも取りましょう。
小型クレーンや玉掛は救助隊に必要ですし、潜水士も水難救助隊になるには必要な資格です。
危険物取扱者や消防用設備士は、消防の業務をおこなう中では不要ですが、資格を取るために勉強するので自分のためになります。消防は現場だけが仕事じゃありませんからね。