可燃性固体
目次
マグネシウムとは
マグネシウムは、広い意味ではアルカリ土類金属に分類されることがありますが、カルシウムやバリウムといって危険物第3類の物質とは性質が違うので、厳密にはアルカリ土類金属にはふくまれません。
消防法上の危険物から除外されるマグネシウムは、網目が2ミリの網ふるいを通過しないものや、直径が2ミリ以上の棒状になったものをいいます。
マグネシウム
形状
銀白色の金属結晶
性質
- 比重 1.7
- 融点 650℃
- 沸点 1,105℃
- 水に溶けない
- アルカリ溶液に溶けない
- 熱水に溶けて水素を発生する
- 希酸に溶けて水素を発生する
- 湿った空気中で酸化されて光沢がなくなり鈍い色になる
- 乾燥した空気中では表面を薄い酸化膜で覆うので酸化が進行しない
危険性
- 粉末やフレーク状になったものは危険性が高い
- 点火すると白い光を放って激しく燃焼して酸化マグネシウムを発生する
- 空気中の湿気を吸湿して発熱して自然発火する
- 酸化剤と混合した場合、衝撃などで発火する危険性がある
貯蔵・取扱い方法
- 酸化剤との混合を避ける
- 水分や酸との接触を避ける
- 火気、加熱、摩擦、衝撃を避ける
- 貯蔵容器は密栓して冷暗所に貯蔵する
消火方法
- 乾燥砂などで窒息消火
- 金属火災用粉末消火器を使用
- 放水は禁止