酸化性固体
目次
過塩素酸塩類とは
過塩素酸塩類は、過塩素酸の水素イオンが金属などの陽イオンと置き換えられた化合物である過塩素酸塩の総称です。
過塩素酸塩類は、塩素酸塩類より酸素原子が1つ多い物質です。
過塩素酸塩類に属する主な物質には
- 過塩素酸カリウム
- 過塩素酸ナトリウム
- 過塩素酸ナトリウム
共通する特性
- 無色の結晶
- 加熱により分解して酸素を発生
過塩素酸塩類の特性は塩素酸塩類と類似しています
過塩素酸カリウム
形状
無色の結晶
性質
- 比重 2.52
- 融点 610℃
- 水に溶けにくい
- 約400℃で分解して酸素を発生
危険性
- 急激な加熱、摩擦、衝撃などにより爆発する
- 強酸の混入、可燃物との混合により爆発する
塩素酸カリウムより危険性は少し低い
貯蔵・取り扱い方法
- 異物(可燃物、有機物など)の混入を避ける
- 加熱、摩擦、衝撃を避ける
- 強酸類との接触を避ける
- 貯蔵容器は密栓して、換気のよい冷暗所に貯蔵
消火方法
大量の水で冷却消火
過塩素酸ナトリウム
形状
無色の結晶
性質
- 比重 2.03
- 融点 482℃
- 水によく溶ける
- エタノール、アセトンに溶ける
- 約200℃で分解して酸素を発生
- 潮解性がある
危険性
- 急激な加熱、摩擦、衝撃などにより爆発する
- 強酸の混入、可燃物との混合により爆発する
塩素酸ナトリウムより危険性は低い
貯蔵・取り扱い方法
- 潮解性があるので湿気が入らないようにする
- 異物(可燃物、有機物など)の混入を避ける
- 加熱、摩擦、衝撃を避ける
- 強酸類との接触を避ける
- 貯蔵容器は密栓して、換気のよい冷暗所に貯蔵
消火方法
大量の水で冷却消火
過塩素酸アンモニウム
形状
無色の結晶
性質
- 比重 1.95
- 水に溶ける
- エタノール、アセトンに溶ける
- エーテルには溶けない
- 約150℃で分解して酸素を発生
- 過塩素酸塩類の中で1番不安定な物質
危険性
- 400℃で急激に分解して発火する危険性がある
- 塩素酸カリウムより、分解するときに多量のガスを発生するため危険
貯蔵・取り扱い方法
- 異物(可燃物、有機物など)の混入を避ける
- 加熱、摩擦、衝撃を避ける
- 強酸類との接触を避ける
- 貯蔵容器は密栓して、換気のよい冷暗所に貯蔵
消火方法
大量の水で冷却消火
第1類危険物
過塩素酸塩類以外の第1類
- 塩素酸塩類
- ☆過塩素酸塩類
- 無機過酸化物
- 亜塩素酸塩類
- 臭素酸塩類
- 硝酸塩類
- ヨウ素酸塩類
- 過マンガン酸塩類
- 重クロム酸塩類
- 過ヨウ素酸塩類
- 過ヨウ素酸
- クロム、鉛またはヨウ素の酸化物
- 亜硝酸塩類
- 次亜塩素酸塩類
- 塩素化イソシアヌル酸
- ペルオキソ二硫酸塩類
- ペルオキソホウ酸塩類
その他のもので政令で定めるもの